海外でパケ死しないために!高額請求の事例と防止法


海外での通信料金が高額になってしまう「パケ死」はなぜ起きてしまうのか、どうしたら防げるのか。実際に起きてしまった事例を踏まえて、その防止法を解説します。

 

パケ死とは?

海外でのパケット通信料(データ通信料)で高額請求をされてしまうことを「パケ死」と言います。海外では国内キャリアの電波は使えないので、ローミングという機能で海外事業者の電波を使うのですが、そうすると料金設定も海外事業者のものが適用されます。海外と日本では料金設定に差があり、多くの場合は日本の数倍から10倍程度高い料金を払う必要があります。その為、国内と同じ感覚でSNSなどのパケット通信を利用していると、高額料金を請求されてしまうわけです。

しかし現在、そのようなトラブルを避けるために各キャリアでは「海外パケット定額サービス」を提供しています。

 

NTT Docomo au SoftBank
海外1dayパケ 海外パケ・ホーダイ 世界データ定額 海外ダブル定額 海外パケットし放題
エリアごと3タイプ
980円~1,580円/24時間
最大2,980円/日 980円/24時間 最大2,980円/日 最大2,980円/日

 

*2017年7月現在

しかしそれでもなお、パケ死してしまう可能性はあります。以下に代表的な2つのケースとその対策を紹介しましょう。

 

ケース1:定額事業者以外に接続していた

日本の三大キャリアの利用者で、国内のパケット定額サービス利用など一定の条件を満たしていれば、上記の海外パケット定額サービスは自動で適応されます。しかし「だからこそ海外でも安心してスマホを使っていたのに、帰国後に数十万の請求を受けた」といった話は後を絶ちません。

特に有名なのは、世界で活躍する大層の内村航平選手のエピソードでしょう。内村選手はリオオリンピック出場の際、ブラジルでゲームアプリをダウンロードし、そのアプリを起動し続けていました。その結果、通信料が50万円にもなってしまったのです。

原因は、定額サービスの対象事業者以外に接続していたこと。定額サービスと言っても、全ての事業者の電波に対応しているわけではありません。日本に三大キャリアがあるように、各国には複数のキャリアがあります。そして日本のキャリアと定額サービスの提携をしているのはそのうちの一部なのです。その為、提携外の事業者に接続してしまうと、定額制が適応されずパケ死してしまいます。このケースの場合、「定額だから安心」と普段と同様にデータ通信を利用していることがほとんどなので、請求額は数十万円とかなりの額になることが多いです。

 

接続先は手動で設定する

このようなパケ死を起こさないためには、接続先の確認が重要です。スマホによっては自動で定額対象事業者に接続するものもありますが、国境付近などでは対象事業者以外に繋がってしまう可能性もあります。必ず手動で定額対象事業者を選択しましょう

 

ケース2:自動アップデートで勝手に通信していた

定額で安心といえど、1日あたり約3,000円のコストは高いと感じる方も多いでしょう。そういった場合、メールやSNSなどのネット接続をしないとか、Wi-Fiにしか接続しないようにすれば、パケット料は抑えられます。しかし、「インターネットを使わなかったはずなのに、海外通信料がかかった」「フリーWi-Fiしか使っていないはずなのに・・・」といった体験談が多々見られます。請求額は数万円程度と、上記ケース1の場合に比べれば小規模に思われますが、予期せず数万円を失うのはやはり辛いものです。

この原因は、海外ローミングの設定です。海外でもスマホを使える便利な機能「海外ローミング」ですが、この設定をONにしていると自動で現地の通信事業者に接続してしまいます。そうすると、新着メールや現在地などの自動チェック、クラウドサービスへのバックアップなど、ユーザーは使っていないつもりでも勝手にデータ通信が行われてしまうことがあるのです。多くの場合、自動的に各キャリアの海外パケット定額サービスが適応されるので、数十万単位の高額請求にはなりません。しかし定額の上限である1日あたり3,000円の料金が旅の間中かかってくるので、使ったつもりのない数万円の請求を受けてしまうわけです。さらに、ここで定額対象事業者以外に接続してしまった場合、ケース1のように定額サーっビスが適応されず高額請求になる可能性もあります。

 

ローミングや各種更新などの設定はOFF

このトラブルを防ぐにはまず、ローミング設定をOFFにしましょう。また、アプリのアップデートやバックアップの設定もOFFに、あるいは「Wi-Fi接続のときのみ」といった設定にしておきます。データ通信だけでなく音声通話も国内に比べて高額になりやすいので、電話もネットも使わないという方はフライトモードにしておくと安心です。